陽春麺 (阳春面/ Yang Chun Noodle Soup)
陽春麺
カナダに来て驚いたのが麺の種類の多さ。
アジア系スーパーマーケットに行くとずらりといろんな種類の生麺が並んでいます。
ベトナム麺のフォーにつかうライスヌードルも半生状態で売られていて、茹で時間はたったの30秒という便利さです。
ずっと「この麺ってどうゆう麺料理につかうのだろう?」と思っていた数多くの生麺。
思い切ってそれぞれの麺を、それにあった麺料理で味わってみるという試みにチャレンジしてみることに。
今回は陽春麺にチャレンジです。
一杯のかけそば
陽春麺について簡単に調べてみました。
陽春」の由来は、『辞海』によると「農暦(中国暦のこと)10月は小陽春と呼ばれ、ちまたでは隠語的に10を表す」と載っている。明の謝肇淛著『五雑組』天部巻によると「太陽の光によると、4月では寒い日が多く、10月では暖かい日が多い。桃やスモモが良く育ち、小陽春と呼ばれるようになった」と書いてある。転じて、麺1杯の一般的な値段は10文銭だったという意味も込めて、10文銭1杯の麺が陽春麺と呼ばれるようになった。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
10を表すことから10文銭で食べられる麺という流れとは面白いですね。
中国のかけそばのような存在ということは具材もほとんどないシンプルなものが元の姿なのかなと想像します。
この麺はおもに上海や揚州、台湾で好まれるようですが、スープタイプのものとドライタイプのものがあるようです。
ラードが重要です
シンプルな麺料理ゆえ、ネギの味をしっかりと移したラードが大事な調味料となります。
ラードが手に入らない場合は、広東風になりますが、ピーナツ油を代わりに使ってネギ油を作ってみてください。
また、お好みで出汁の素を少し加えると日本人好みの味になります。
陽春麺 (阳春面/ Yang Chun Noodle Soup)
1
servings15
minutes5
minutes20
minutes材料
110g 陽春麺
20g 青ネギ
1大さじ ラード (もしくはピーナツ油)
1大さじ 醤油
2小さじ 鶏がらスープの素
400ml 湯
1/2小さじ 塩
1/2小さじ ダークソイソース (省略可)
手順
- 青ネギは半量をトッピング用に微塵切り、残り半分をネギ油用にざく切りにしておきます。
- ラードとざく切りにした青ネギをフライパンで弱火でじっくり加熱します。
- 青ネギがキツネ色になったら火からおろし、ザルで漉しておきます。
- 大きめの鍋に湯(分量外)を沸かしておきます。
- 鍋とは別にスープ用の湯を1人前あたり400ml沸かしておきます。
- 器に醤油、鶏がらスープの素、塩、ダークソイソース、そして作っておいたネギ油を入れておきます。
- しっかりと沸騰した湯で麺を茹でます。
乾麺の場合はパッケージに表示の時間茹でてください。
生麺の場合は約1〜2分茹でてください。 - 茹でている間に器に入れた調味料と湯を合わせておきます。
- 麺が茹で上がったらザルでしっかりと湯切りし、スープの入った器にいれて残り半分のネギをトッピングしたら出来上がりです。